茨城県 · 自治体ガイド
笠間 ― 器は「見る」ものではなく「買う」もの
ゴールデンウィークの笠間芸術の森公園には、約200人の窯元と陶芸家がそれぞれのブースを並べる。手に取った器の値段は、隣に立っている本人に聞ける。笠間の焼き物は、ガラスケースの向こうの「作品」ではなく、選んで持ち帰る「商品」として置かれている。この距離の近さが、この町の性格そのものだ。
Why this town is not just another local stop(ただの一駅ではない理由)
笠間は笠間稲荷神社の門前町として発展し、中世から江戸期にかけては佐白山を居城とした笠間氏の城下町でもあった。ただ、いま町を特徴づけているのは神社でも城跡でもなく、焼き物だ。
笠間焼は安永年間(1772〜1780年頃)、久野半右衛門が信楽の陶工・長右衛門の指導を受け、現在の笠間市箱田で窯を開いたのが始まりとされる。1992年には国の伝統的工芸品に指定された。技術は外にも広がった。笠間焼の技法を学んだ大塚啓三郎が、1853年に隣県で始めたのが益子焼だとされる。より名の知られた益子焼は、笠間の系譜の先にある。
What to see first(まず見るべきもの)
- 茨城県陶芸美術館(笠間芸術の森公園内・2000年開館)。陶芸専門の県立美術館で、板谷波山や人間国宝・松井康成らの作品を収蔵する。笠間焼を、日本の近現代陶芸の流れの中に置き直せる場所。
- 笠間稲荷神社。創建は白雉2年(651年)とされ、ご祭神は宇迦之御魂神。御本殿は1988年に国の重要文化財に指定。拝殿の右手には樹齢約400年の藤樹(茨城県天然記念物)がある。
The one detail to remember(覚えて帰る一点)
笠間の器は、鑑賞するためではなく、作った人から買うためにある。陶炎祭(ひまつり)は1982年、36軒の窯元が野焼きの窯を囲んで始めた市で、いまは約200人の作り手が参加する。原則として毎年4月29日〜5月5日に開かれる。器を選ぶことが、そのまま作り手との会話になる。それが笠間に来る一番の理由だ。
How to spend half a day here(半日の過ごし方)
季節が合えば、陶炎祭(4月末〜5月初旬)や菊まつり(10月下旬〜11月下旬・笠間稲荷神社が主会場)を軸に組むのが素直だ。イベント期でなければ、笠間稲荷神社 → 茨城県陶芸美術館 → 窯元と器の店をめぐる半日が成り立つ。ただし各スポット間の現地移動の所要時間は、DB上まだ確認できていない(下記 Open issues)。
Who should visit(誰に向くか)
- 器・陶芸が好きで、作り手から直接買う体験に価値を感じる人
- 完成された観光地より「働いている町」を歩きたい人
- 東京方面から日帰り〜1泊で、静かな工芸の町を訪ねたい人
Who can skip it(スキップしてよい人)
- 大きなランドマークや定番の絶景を1日で回りたい人
- 陶芸にも市(いち)にも関心がなく、器を買う予定がない人
- 陶炎祭・つつじ・菊などの季節に合わせられず、静かな町歩きにも惹かれない人
Before you go(行く前に)
- 陶炎祭の会期は原則 4/29〜5/5 だが、年により変わりうる。訪問前に最新会期を確認すること。
- 鉄道の最寄りは JR水戸線・笠間駅、または JR常磐線・友部駅。東京方面からの所要時間や現地の周遊手段は未確認
[needs verification]。 - 笠間つつじ公園の見頃はゴールデンウィーク頃とされるが、株数・面積などの数値は一次確認が済んでいない
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出典
本文の事実は、以下の出典に基づいています。
- 笠間の陶炎祭(ひまつり)| 笠間市公式ホームページ
- 笠間焼のあゆみ | 笠間市公式ホームページ
- 笠間の栗について | 笠間市公式ホームページ
- 笠間の菊まつり | 笠間市公式ホームページ
- 笠間市 | 観光いばらき(茨城県公式観光)
- 笠間稲荷神社 | 観光いばらき
- 笠間つつじ公園 | 観光いばらき
- 笠間稲荷神社 | 笠間観光協会公式ホームページ
- つつじまつり | 笠間観光協会公式ホームページ
- アクセス | 笠間観光協会公式ホームページ
- 陶炎祭について | 笠間の陶炎祭(ひまつり)公式サイト
- 陶炎祭のはじまり | 笠間焼協同組合
- 茨城県陶芸美術館 | 茨城県教育委員会
- ご利用方法・利用規約 | 観光いばらきフォトライブラリー
- 観光いばらきフォトライブラリー(画像検索)
- かさま観光周遊バス | 笠間市公式ホームページ
- 道の駅かさま(公式)
- 陶芸体験 | 笠間工芸の丘(公式)
- 道の駅かさま | 観光いばらき