川越 ― 東京から30分、歩くだけで一続きになる蔵の町
Why this town is worth the trip
川越は、東京から驚くほど近い。池袋から東武東上線の急行で約30分、川越駅に着く。西武新宿線の特急「小江戸」なら西武新宿から本川越まで約45分、JRを使えば大宮から約20分だ。鉄道が3方向から通っていて、東京発の半日〜日帰りで成立する。
着いた先に残っているのは、蔵造りの町並み。もともと蔵造りは、度重なる大火を受けて幕府が瓦葺きを奨励し、火事に強い建物として江戸で広まった様式で、江戸と商業で結びついていた川越にも根づいた。川越は観光振興上「小江戸」と呼ばれる。ここで面白いのは、一つの名所を見に行く町ではなく、町並みそのものを歩く町だということだ。
What to see first
- 時の鐘。川越のシンボルで、現在の鐘楼は明治26年の川越大火の翌年に再建された高さ約16mの3層の塔。今も1日4回(6時・正午・15時・18時)時を告げている。
- 川越一番街(蔵造りの町並み)。時の鐘を含む一帯は1999年に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、蔵造りが30数棟残る。最古の大沢家住宅(1792年建築)は国の重要文化財。食べ歩きと買い物の中心もこの通りだ。
- 喜多院。1612年に天海僧正が住職となって栄え、徳川家光により江戸城から「家光誕生の間」「春日局化粧の間」が移築されている。538体が並ぶ「五百羅漢」も見どころ。
- 川越氷川神社。欽明天皇二年(541年)創建とされる川越の総鎮守で、五柱のご祭神に二組の夫婦を含むことから縁結びの神として信仰されてきた。夏には約2,000個の江戸風鈴を境内に飾る「縁むすび風鈴」が行われる。
The one detail to remember
覚えて帰るなら、時の鐘の来歴がいい。この塔は、明治26年の川越大火で焼けた翌年に建て直されたもので、今も1日4回鳴る。川越の蔵造り自体が、大火に強い建物として広まった様式だ。つまりこの町並みは「江戸をそのまま残した」のではなく、火事に何度も遭いながら、そのつど建て直してきた結果として残っている。歩きながらそれを思うと、蔵の一棟一棟の見え方が変わる。
How to spend half a day here
川越駅・本川越駅で降りたら、まず一番街へ。蔵造りの通りを時の鐘まで歩き、そのまま菓子屋横丁へ抜ける。菓子屋横丁は色ガラスを敷いた石畳の路地に約30軒程度の菓子屋が集まる一角で、飴菓子やカルメ焼き、駄菓子が並ぶ(環境省「かおり風景100選」)。道中は「川越いも」由来の芋菓子――芋ようかん、いもせんべい、大学いも、いも恋――の食べ歩きが定番だ。着物をレンタルして歩く人も多い。会期が合えば10月第3日曜とその前日の川越まつり(川越氷川祭の山車行事)に当たるが、日をずらしても、川越まつり会館で本物の山車2台を通年で見られる。川越氷川神社や喜多院を足すなら、一番街からもう少し歩くか巡回バスを使う。
Who should visit
- 東京を拠点に、鉄道で行ける古い町並みを半日だけ歩きたい人
- 食べ歩き(芋菓子)や、着物での町歩き・写真を楽しみたい人
- 長い地方移動をせずに「江戸の名残」に触れたい人
Who can skip it
- 静かな地方の町でのんびり過ごしたい人(川越は都市近郊で混みやすい)
- 町並みや食べ歩き、寺社にあまり関心がない人
- 川越まつりの日に合わせられず、混雑してでも町を歩くことに惹かれない人
Before you go
- アクセスは池袋から約30分(東武東上線急行)、西武新宿から約45分(特急小江戸号)、大宮から約20分(JR)。所要時間は変わりうる。
- 一番街・時の鐘・菓子屋横丁は近い一帯にあるが、氷川神社や喜多院はもう少し歩くか小江戸巡回バスを使う。スポット間の徒歩所要と二次交通の便数はDB上未確認
[needs verification]。 - 川越まつりの会期は年により変わる(原則10月第3日曜とその前日)。訪問前に最新の日程を確認すること。
- 川越まつり会館は一般300円、拝観料や開館時間は施設ごとに異なる(変動情報)。
- 宿泊の公式情報はまだ集めていない
[needs verification]。この記事は日帰り前提。
出典
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