長野県 · 自治体ガイド

須坂 — 日本で最初の製糸結社が生まれた町、長野から25分

English 4 件の出典

この町を選ぶ理由

明治8年(1875年)、須坂に「東行社」ができた。日本初の製糸結社で、共同出荷体制をとった(C004)。生糸を各自で売るのではなく、まとめて出す。その仕組みがここから始まった。

平成19年(2007年)11月、須坂の製糸業関連の遺産群は経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されている(C002)。観光地としてではなく、産業史の現場として国に認定された町である。

誰に向いているか

  • 城や寺ではなく、近代日本がどう動いたかを見たい人。
  • 長野に泊まる人。長野駅から長野電鉄で25分(C020)。

何を見るか

製糸業の痕跡 — 認定された遺産は8件。ふれあい館まゆぐら(旧田尻製糸)、旧越家住宅、元牧新七家(須坂クラシック美術館)、俊明社跡、ステンドグラス、坂田浄水場、臥竜公園、東行社跡(C007)。公園と浄水場が産業遺産に入っているのが、この町の構造を示している。

製糸業は18世紀に始まり、明治7年(1874年)に洋式製糸場が設立された(C003)。官営富岡製糸場の操業開始の2年後である。「製糸王」と呼ばれた越寿三郎の山丸組は県外にも工場を広げ、全国45都道府県に繭の買付所を置いた(C005)。最盛期には北信地方や新潟県頚城地方から6,000人以上の工女が集まった(C006)。

産業は町を作り変えた。明治20年(1887年)に簡易水道、大正15年(1926年)に坂田浄水場が竣工し、同じ年に須坂・長野間の電車が開通している(C008)。今その電車で来ることになる。

製糸業は昭和恐慌で急速に衰退し、戦後は富士通を中心とした電子機械部品・組立工業の集積地へ転換した(C009)。

田中本家博物館 — 江戸時代中期に活躍した豪商の館。須坂藩主との交流があり、今も田中本家が個人で運営している(C016)。陶磁器、漆器、書画、衣裳、刀剣に加え、着物や玩具といった日常品まで展示される(C017)。江戸時代作庭の日本庭園があり、長野県を代表する庭園の一つとされる(C018)。

塩屋醸造 — 江戸時代から続く味噌・醤油の醸造所で、平成19年(2007年)5月に国の登録有形文化財に指定された(C010)。

桜と動物園

臥竜公園はさくら名所100選に選ばれ、公園全体に約600本の桜がある。竜ヶ池の周辺には約160本のソメイヨシノがあり、池の1周は約800m(C011)。見頃は4月中旬から下旬(C012)。臥竜山の松は日本の名松100選に選定されている(C013)。

公園には須坂市動物園が併設されている。9時〜16時45分、一般200円・小中学生70円・未就学児無料、月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始が休園(C014)。竜ヶ池では手漕ぎボートとペダルボートが使える(12〜3月は休止)(C015)。

行き方

  • 東京駅→長野駅(新幹線 1時間30分)→須坂駅(長野電鉄 25分)(C020)
  • 市内には長野電鉄の駅が4つ(須坂・北須坂・日野・村山)、毎時3〜4本。始発は須坂発5時25分、長野発の最終は23時29分(C021)
  • 須坂市民バスは4路線、運賃200〜500円、各路線おおむね1時間に1本(C022)
  • 前日までの電話予約制の乗合タクシー(平日のみ)、ICカード「KURURU」も利用可(C023)
  • 車:臥竜公園へ上信越道須坂長野東ICから約10分(約6km)、田中本家博物館へ約15分。博物館の駐車場は普通車50台・大型バス10台、須坂駅前からタクシー約5分(C024)

開館時間

田中本家博物館は平日11時〜15時30分、土日祝10時〜16時(冬季は変更あり)(C019)。

注意・未確認事項

  • 田中本家博物館の入館料は今回未取得。参照した公式ページ本文に記載がなく、訪問前に確認が必要。休館日、敷地面積、土蔵の数も未取得。
  • 「蔵の町」という呼称は、市公式ページ本文で直接確認できなかったため使っていない。
  • さくら名所100選・日本の名松100選はいずれも観光協会(Tier B)の記載で、選定の一次確認をしていない。
  • 須坂クラシック美術館・まゆぐら等、産業遺産施設の開館時間と入館料は未取得。
  • 工芸(製糸以外)、商店街、宿泊、祭事は未調査。 食も塩屋醸造以外は取得できていない。
  • 長野電鉄の運賃、市民バスの路線図、外国語対応は未取得。

出典

本文の事実は、以下の出典に基づいています。